Overview
江戸時代以前からの天守が現存している日本の城は12城しかありません。その中でも日本最古の五重天守を持つ松本城からほど近い場所に新築されたTHE CELECTON MATSUMOTO。1階のエントランスホールとBAKERY CAFE、最上階のPREMIUM ROOMのデザインをさせて頂きました。
歴史ある街並みにふさわしい、ある意味ビジネスホテルらしくないワンランク上の上質な空間を希望されており、『ネオ・ビンテージ』をキーワードに空間を構築していきました。
まず、エントランス・フロントスペースですが、適度な開放感と居心地のいい清潔感が感じられる空間であることを重視し、本物志向の質感あるマテリアルを随所に取り入れ、照明計画にもこだわりました。ホテルの顔であり、お客様が感じる第一印象が決まるとても重要な空間です。洗練されていてどこか懐かしい、まさに『ネオ・ビンテージ』と呼べる空間となりました。
最上階のPREMIUM ROOMも、全体的に少し暗めのトーンのマテリアルを用い、落ち着いた空間を目指しています。ホテルに宿泊するということは、それが例えビジネスの出張であったとしても日常から少し外れた特別な体験です。一般的なビジネスホテルでは明るい壁紙のニュートラルな空間が主流ですが、この松本の地にふさわしい、一味違ったネオ・ビンテージ空間を創出出来たのではないかと思います。
